こんにちは、日本暮らしのハーフでバイリンガルのJ.C.です。
日本の方々は勉強熱心で英語を学んでる人も多いのに、他のアジア圏の人たちと比べると、いまいち英語が苦手な人が多い気がします。
英語を勉強し始めるときに最初に理解しておくと楽なのが、英語と日本語では表現の仕方、ニュアンスが全く違うってことです。
日本語 ⇨ 英語 / 英語 ⇨ 日本語 には訳せません。
そのへんのことを深掘りしてみましょう。
本来はどの国の言葉も訳すのは難しい
英語に限らず、どの国の言葉も、その国に適した表現をしており、他の国の言葉に訳すのは難しいものです。
訳すときは直訳ではなく、意訳して、伝えたいことのニュアンスを汲み取る力が必要です。
英語初心者はどうしても直訳しようとして、意味がわからなくなってしまうケースが多いようです。
言いあらわし方の差
例えばショッピングや食事にお店へ行ったとき、日本では「いらっしゃいませ」は必ず言われますよね?
これを直訳系で日本では教わるので、今でも [Welcome] や [Thankyou for coming] などと教えられます。
アメリカではこの言葉で接客されることはほぼないです。
アメリカでは普通に挨拶します。[How're you doing?] や [How's it going?]といった感じです。
これぐらいニュアンスが違います。
英語はなんでもポジティブに表現する
日本でデパートなどのレジが混み合っていて、すごい長蛇の列に並んでいるとき、耳にするのが「レジが混み合っており大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません」みたいなフレーズです。
日本語は控えめな、遠慮した、申し訳ない、というような表現が多いです。
アメリカで待たされて、並んでいるときに聞くのは [Thankyou for your patience]
「申し訳ない」というニュアンスは使いません。最初にサンキューというポジティブな言葉がきます。
「ありがとう、我慢強く待ってくれて」というニュアンスです。
日本語は丁寧、英語はカジュアル
お会計をしたときにも日本では「本日は当店でのお買いもの大変ありがとうございました、またのお越しをスタッフ一同心よりお待ちしております」みたいなことを満遍の笑で言われます。
日本語はとても丁寧に話すように作られています。
アメリカではびっくりするくらいシンプルです。
[You're all set, have a good one] これで終わりです。(笑)
「すべて完了して用意ができました、良い1日を」ってな感じで超カジュアルです。
「ありがとうございます」すらほぼ言われないです。
日本ではお客様は神様ですという感覚。アメリカではお客さんも従業員も対等という感覚だからです。
何もかもが違う
英語圏の国はアメリカ以外にもたくさんありますが、日本とアメリカを比べると違いがあまりにもわかりやすいと思います。
- 車 ⇨ 右ハンドル(日本) 左ハンドル(アメリカ)
- 車 ⇨ 左車線(日本) 右車線(アメリカ)
- 野球のピッチャー ⇨ 投げ込んで肩を作る(日本) ブルペンで10分程度(アメリカ)
- クリスマス ⇨ ほぼカップルの日(日本) 家族で静かに過ごす(アメリカ)
- 酒 ⇨ お花見だろうがなんだろうが外で酒が飲める(日本) 一切無理(アメリカ)
- サービス ⇨ ものすごく丁寧(日本) 不必要なものはなくシンプル(アメリカ)
書いたらキリがないですが、ほぼほぼ全部違うんじゃない?ってぐらいすべての感覚が違う感じですよね。
これだけ違うんだから、使う言葉も違って当たり前だと思います。
そう考えると少し英語を勉強するときのヒントになりませんか?
大事なのは感覚です。
最後のまとめ
あまりにも表現の仕方が違う日本語と英語。
私自身も英語で話しているときと、日本語で話しているときでは、なんか人が違うのでは?と自分でも思うときがあります。
知り合いからもたまに言われます、英語のときと日本語のときでは性格が変わると。
性格は変わらないと思いますが、それくらい、表現の仕方、声のトーン、手振り身振りの動作が違うんだと思います。
英語を学ぼうと思ったときに、今回のお話を思い出してもらえると、勉強する視点が変わって良いと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おわり。